静岡市は11月29日、市内で結核の集団感染が発生したと発表しました。静岡市における集団感染は10年ぶりで、すでに厚生労働省への報告を済ませています。
静岡市によりますと、10月下旬、市内に住む20代の男子学生が医療機関を受診したところ肺結核と診断されました。
このため市は学校やアルバイト先など男子学生と接触した89人に対して血液検査などを実施し、その結果、24人の感染が確認されたということです。
24人の中に発病した人はおらず、男子学生は現在も入院していることから、静岡市は「他の人に感染させるおそれはない」としています。
静岡市保健所 感染症対策課・
前島小津江 副主幹:
薬を飲めば治る病気という風に結核は言われています。風邪の症状に結核は似ていることが多いんですけど、長く続く咳とか微熱が出た時は受診を早めにしていただくということと発症を見るために必ず年に1回は若い方であっても胸部のレントゲンを撮っていただくようにお願いしたいと思います
市内で結核の集団感染が明らかになったのは10年ぶりで、すでに厚労省への報告を済ませています。
結核は結核菌に感染することで発症する病気です。
初期症状は風邪に似ていて、発熱や2週間以上続く咳や痰、息切れや全身の倦怠感などがあらわれます。
治療を受けないと50%程度の方が亡くなると言われていますが、現在では早期に治療すれば完治が可能です。
特に乳幼児は重症化するリスクが高いため、厚生労働省は1歳までのできるだけ早い時期にBCGワクチンを接種するよう呼びかけています。
今回の集団感染について、まず10月下旬に20代の男子学生が肺結核と診断されました。
その後、学校やアルバイト先など学生と接触のあった関係者を対象に健康診断を行ったところ、24人が感染していることがわかりました。
結核は感染しても必ず発病するわけではなく、今のところ発病者は男子学生以外はいないということです。
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