マヒンドラは11月27日、インド初となるEVの実車衝突試験を実施したと発表した。このテストは、業界に新たな安全基準を示すのが狙い。新型電動SUV『XEV 9e』を使用したこの試験は、タミルナドゥ州にある同社の最新鋭パッシブセーフティラボで行われた。

試験では、XEV 9eが時速64kmで40%オフセット変形バリアに正面衝突する様子が公開された。衝突の結果、エアバッグが設計通りに展開し、乗員スペースの変形も最小限に抑えられたことで、車両の高い安全性能と構造的完全性が確認された。

さらにマヒンドラは、EVの重要な構成要素であるバッテリーの耐久性も複数のテストで実証した。釘貫通試験では、バッテリーセルが物理的な損傷を受けても致命的な結果につながらないことが示された。また、満充電のバッテリーを直接火にさらす耐火試験では、極端な高温下でも構造的完全性を保ち、発火や爆発に至らないことが確認された。

22トンのトラックでバッテリーパックを踏みつぶすクラッシュテストも実施された。この過酷な状況下でも、バッテリーは構造的完全性を保ち、電気的機能と充電能力を維持した。

これらの厳格なテストにより、マヒンドラは安全性の限界を押し広げ、自動車業界に新たな基準を設定している。同社の取り組みは、世界的な安全基準を超える車両の開発に対する強いコミットメントを示すもの、としている。

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